【第105回全国高校野球選手権記念大会】沖縄尚学 2―7 慶応(準々決勝・第12日・第1試合・甲子園)
慶応が沖縄尚学の“ミスターゼロ”ことエース・東恩納蒼選手(3年)を完全攻略し、103年ぶりとなる4強入りを果たした。2点を追う6回表に慶応打線に火が付き、一死満塁のチャンスに加藤右悟選手(2年)のタイムリーツーベースで逆転。一挙6得点で華麗に突き放して見せた。投打がかみ合った慶応が、見事嬉しい準決勝進出を決めた。
わずか30分程度で4回裏1死まで進んだこの試合、両チームの先発、沖縄尚学・東恩納選手と慶応の2年生左腕・鈴木佳門選手の好投が目立った。じりじりとした投手戦から、得点の口火を切ったのは沖縄尚学の4番打者・仲田侑仁選手。4回、1死二塁から仲田侑仁選手がレフトスタンドへの2ランホームランで先制し、エースの力投を特大弾で援護した。
2点を追う慶応は、序盤に東恩納選手の見極めに費やしていたかのように、クーリングタイム明けの6回に1死走者なしで丸田湊斗選手(3年)が一塁線を破る2塁打を放ちチームを鼓舞。すると打線に火が付き、連打で4番の加藤右悟選手(2年)につなぐと、一死満塁のチャンスに逆転のタイムリーツーベースを放ち逆転に成功した。沖縄尚学のエース投手を追い込むことに成功した慶応は、打者一巡の猛攻で一挙6得点。沖縄尚学を一気に突き放して見せた。
続く7回にも慶応がパスボールで1点を加え、点差は5に。連戦の疲れも見せず笑顔の“エンジョイ・ベースボール”を貫き、103年ぶりのベスト4進出を決めてみせた。
(画像提供:バーチャル高校野球)
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