【第105回全国高校野球選手権記念大会】沖縄尚学2-7慶応（準々決勝・第12日・第1試合・甲子園）
全国有数の激戦区を勝ち抜いた強打が、劣勢を弾き返した。第105回全国高等学校野球選手権記念大会（主催：朝日新聞社、日本高等学校野球連盟）の第12日目が19日、阪神甲子園球場で行われた。第1試合では慶応が沖縄尚学のエース・東恩納蒼選手（3年）を打ち崩し逆転勝利。その強力打線に現地解説の斎藤佑樹氏も舌を巻いた。
【映像】チームも応援団も大歓喜！慶応が準決勝進出を決めた沖縄尚学戦 ハイライト
4回裏、沖縄尚学が2ランで先制。一方の慶応は、走者は出るも東恩納の快投の前に得点ならず。しかしクーリングタイムが試合の流れを変えた。6回表、1死満塁と東恩納を追い込むと、頼れる2年生のスラッガー・加藤右悟選手が左中間を破るタイムリーツーベースヒット。これが走者一掃となりたちまち逆転。後続もタイムリーが続き東恩納を攻略。替わった投手からもタイムリーを放ち、4者連続タイムリーでこの回6得点とリードした。7回も相手のエラーもあり加点、7-2で逆転勝利を収めた。
森林貴彦監督は103年ぶり4強となった結果について「全くピンとこないですね、すみません（笑）。でもそれだけ久しぶりのことを成し遂げられたというのは選手たちの頑張りが素晴らしいと思います」と語った。次戦に向けては「間違いなく強い相手と当たることになる。これまでの3試合も甲子園の舞台で素晴らしい相手と試合できていることが最高の喜び。結果の勝つ勝つ、というよりは一瞬一瞬を味わいながら良い顔してやりたいと思います」と加えた。
好投手を一気に攻略、神奈川県大会で強豪・横浜を破った実力はこの夏の甲子園でも大いに発揮された。2006年に優勝投手となり、この試合で解説を務めていた斎藤氏は「あの6回で勢いが付きましたよね。やっぱり初球からどんどん振っていくということ。徹底していましたしね。東恩納君のまっすぐに振り負けないようにいっていましたから。その辺はさすがだなと思いました」と脱帽した。
これで慶応は103年ぶりに4強進出。1920年代といえば国内で“モボ・モガ”と呼ばれるファンションが流行、世界では国際連盟の第1回会議などがあった時代。時代は移り変わり、令和の慶応は強打でライバルを圧倒する。ファンからは「強すぎる、神奈川王者」「攻撃力エグかった」「陸の王者になってくれ」「愛塾心高まってきた」などと歓喜のコメントが多数上がっていた。
（画像提供：バーチャル高校野球）
8月23日 決勝のハイライト動画
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『熱闘甲子園』動画一覧
8月6日(日)の開幕戦から決勝まで無料配信！ キャスターは古田敦也氏、斎藤佑樹氏、ヒロド歩美氏が務めます。
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