オリオールズの藤浪晋太郎投手が9月13日(日本時間14日)のカージナルス戦で1点ビバインドの9回表、2日ぶりに登板。持ち前の豪速球と並んでスイーパーを駆使する6試合連続無失点の投球を見せ、現地からも注目を集めている。まずはこの日、本塁打も放っていたクリーンナップのパラシオスを98.9マイル(約159.2キロ)のフォーシームでセンターライナーに打ち取ると、続く6番ウォーカーは96.9マイル(約155.9キロ)を計測した2球目のフォーシームを打ち返すもバットが潰れるような鈍い音の詰まったショートゴロとなり、たった5球で2アウトを奪った。
2死走者なしで迎えた打者は7番のキズナー。ここでも99.7マイル(約160.5キロ)のフォーシームから入ったが、2球目はアウトコースいっぱいにスイーパーを決め、カウント0-2と追い込む。すると最後は2球続けて投じた86.4マイル(約139.0キロ)のスイーパーにキズナーが思わず手を出して空振り三振。アウトコースに大きく外れたボールにも関わらずバットは止まらず1イニングを8球、2奪三振、無失点で締め、チームの逆転に望みを繋いだ。
この三振を奪った最後の1球に、MLB公式のアナリストを務めるロブ・フリードマン氏がXで「最高な86マイルのスイーパー」と言及。ファンからも「藤浪さんの最後のスイーパーやばー」「藤浪、このスイーパー安定するなら普通に先発もできるでしょ」「藤浪スイーパー自体は良さそう それでフォーム崩れないなら問題ないけど」など、豪速球と並ぶ藤浪の武器に反響が集まった。
この日投じた全8球のうちスイーパーは3球。フォーシームとの2球種のみで3アウトを完成させた。藤浪は9月に入って未だ無失点で月間防御率は0.00のまま。6試合連続無失点で、ついに初登板直後に30.86だった今季通算防御率も6.96まで改善。ア・リーグ東地区首位を走るオリオールズでポジションを確立しつつある。
(ABEMA『SPORTSチャンネル』)
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