【MLB】ドジャース4-9メッツ(4月19日・日本時間20日/ロサンゼルス)
4月19日(日本時間20日)に米・カリフォルニア州ロサンゼルスのドジャー・スタジアムで行われたロサンゼルス・ドジャース対ニューヨーク・メッツの一戦で、ドジャース・大谷翔平が相手投手を逆に追い込み、タイムリーヒットへと繋げた場面が野球ファンの間で注目を集めている。
1-4、ドジャース3点のビハインドを追うこの試合の5回裏・ドジャースの攻撃、2死一、二塁の場面で、この日の第3打席となった大谷は、まず初球、真ん中やや低めの変化球を空振りし、カウント0-1となると、続く2球目、外角低めのボールゾーンへと沈み込む変化球は見て、カウント1-1に。3球目は内角低め、4球目は外角低めと、いずれもボール球の変化球はファウルにしてカウント1-2となると、5球目、真ん中低めに投じた変化球はベースの手前でワンバウンドする明らかなボール球に。
マウンド上の先発左腕ショーン・マネイアからすると、本来であればこの1球で大谷を仕留めたいところであったものの、その球が大きく外れたことで、カウントとしては2-2であるものの、精神的には逆に追い込まれる形に。すると、続く6球目、マネイアが投じた外への“打ちごろ”ともいうべき甘めの変化球を見逃さずに捉えた大谷の打球は、美しい軌道を描くライナーとなり、ライト前へと落ちるタイムリーに。投手目線で見れば、得点圏に走者を置いた状態で、“打者・大谷翔平”という油断のできぬ存在を相手にすることの難しさを感じさせる場面となった。
なお、このタイムリーが反映された状況でも、今季の大谷は得点圏打率が.100と、ドジャースの強力打線の中でも、目を引く低さであることから、大谷があたかも“勝負弱い”状態にあるかのような報じられ方をすることも少なくないが、そもそも現状のドジャース打線においては、下位打線からのスタートでは、得点圏に走者を置く場面そのものが少ない。また、初回のように打順が1番ベッツという場面でも、ここまでのベッツは出塁率こそ高いものの、次の大谷が打席に立った場面において、得点圏に進んでいるケースは少ない傾向にある。また、一塁走者・ベッツという場面で、仮に大谷に長打が出たとしても、無理をさせずに走者を塁にためる傾向の強いドジャースでは、一塁からベッツが長躯ホームインというケースが少ないため、こちらも大谷の“得点圏打率1割”という、珍しい現象を引き起こす要因と考えられる。
こうした点を踏まえつつ、久々の好機で相手バッテリーを萎縮させ、自身のタイムリーへと繋げた大谷に、日米の野球ファンも大注目。ネット上の野球ファンからは「2ストライクから逆に投手を追い込む大谷さん」「大谷さん強すぎるw」「もう投げるとこない」「もうあのワンバンで勝負ありwww」「あとは長打か短打のほぼ2択やしなw」「ピッチャーの気持ちになってみると、かなりこの場面で大谷ってしんどいと思うわw」「ピッチャーからしたらホームランじゃなくて安心したんちゃう?」「前の2打席で、全然苦にされてないってマネイアも感じてたんやろな」といった様々な反響が巻き起こっている。
(ABEMA『SPORTSチャンネル』)
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