【MLB】パドレス0-5ドジャース(5月11日・日本時間12日/サンディエゴ)
これぞフリーマンらしい一発と言える豪快スイングだった。ドジャース大谷翔平投手が「2番・DH」で先発出場した試合で、3番を打つフリーマンが1回2死からライトへ先制の4号ソロ。大谷が苦戦した不規則に変化する“魔球”ナックルを完全に攻略した打撃にファンから「えぐい」「ゴルフ打法」といった反響が飛び交った。
フリーマンは高い打率、チャンスへの強さ、堅実な守備でも定評があるMVP経験者。さらに人格者としても知られ、実力あるメジャーリーガーの中でも屈指の紳士として知られる選手だ。今季からベッツ・大谷・フリーマンというMVPトリオ「MV3」が結成されると、一時は調子を落とした時期もあったが、尻上がりに状態を上げ、ベッツや大谷が塁にいる状態でチームの期待に応える打撃でチームに貢献している。
この日、パドレスの先発は現在、メジャーでは唯一のナックル使い・ウォルドロン。120キロ前後でほぼ無回転のまま揺れ落ちるナックルと、150キロを超えるストレートのコンビネーションで攻める投手で、大谷もウォルドロンと3打席対戦し、2つのレフトフライと四球とヒットが出なかった。ところがフリーマンは、現代の魔球と呼ばれるナックル打ちの名人。じっくりと引きつけ、変化がし終わったところを強烈なスイングで仕留めるような打撃が攻略の糸口のようだ。
1回にベッツ、大谷と倒れた後の2死から、フリーマンはカウント1-1から来た真ん中低め、見送ればボールゾーンというナックルをかち上げるように豪快なスイング。打球はあっという間にライトスタンドまで到達した。まさに大谷に手本を見せるようなナックル打ちにファンからは「えぐい」「ゴルフ打法」「アッパーマン」との声が飛んでいた。
9回、大谷は背中の張りで途中交代。明日以降の試合出場が微妙な状況だが、しばらく休養して好調のフリーマンがいれば、ドジャース打線の勢いは簡単には止まらない。
(ABEMA『SPORTSチャンネル』)
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