【MLB】ジャイアンツ4-6ドジャース(5月13日・日本時間14日/サンフランシスコ)
ドジャースの山本由伸投手がジャイアンツ戦に先発登板。粘りの投球を見せたが、惜しくも5勝目はならなかった。3回から5回までは三者凡退に抑えるなど随所に“らしさ”も見せた。1回には、得意のカーブで打者を翻弄する場面も。落差157センチという高低差に、打者が見せた驚きのリアクションが変化の凄さを物語っていた。
山本は初回、ツーベースを許したものの2死とし、打席にジャイアンツ4番・ウェードを迎えた。山本はカウント3-1とボールが先行したものの、5球目にアウトコース高めにカーブを投じる。高く外れるような軌道にウェードは四球を確信しバットをくるっと回して投げようとしたが…、ボールは外角高めから急激に落ちてストライクゾーンへ。球審がストライクをコールすると、一塁に歩きかけたウェードは目を丸くしながら天を仰ぎ、自分を落ち着かせるように打席を離れ歩き出してしまった。
MLB公式データサイト「Baseball Savant」によれば、バックドアと呼ばれる外から入ってくる軌道に加え、縦に62インチ(157.48センチ)も変化した大きなカーブだった。さすがのウェードも信じられないといった表情だ。この試合の実況を務めたメジャーリーグ評論家の福島良一氏も「すごいカーブだ。バッターも完全にボールに見えたでしょう」と驚くと、実況を務めたスポーツキャスターの近藤祐司氏も「この高めのカーブが落ちてきたら、バッターもお手上げですね」と唸っていた。
中継を視聴していたファンも「えぐい」「変化すごいな」「こんなん打てん」「すごい球きたな」「今のたまらん」と“魔球カーブ”に大興奮の様子だった。
結局山本はウェードをセカンドゴロに打ち取り、この回を0点に抑えたが、2回に3ランを浴びるなど5回2/3を投げ4失点で降板。その後ドジャースが追いつき勝ち負けはつかず、5勝目はおあずけとなった。チームは延長10回にスミスのタイムリーで勝ち越しに成功し、接戦をものにしている。(ABEMA『SPORTSチャンネル』)
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