【MLB】ドジャース3-2レッズ(5月19日・日本時間20日/ロサンゼルス)
いきなり飛び出す豪快アーチより、期待に応えるヒット1本の方がファンは大いに盛り上がる。この日のドジャースタジアムの熱狂ぶりを見れば、実に大きなサヨナラ打だったことがわかるだろう。ドジャース大谷翔平は「2番・DH」で先発出場し、10回の第5打席にライトへ自身2度目、移籍後初のサヨナラ打。チームメイトたちから手荒い祝福を受けたが、地元のファンは総立ち状態になり、喜びまくる超特大のリアクションを見せた。
大谷はナ・リーグトップの13本塁打を放ち、打率もメジャー全体トップの.353と抜群の成績を残しているが、1点だけファンが満足いっていないのがチャンスでの打席。開幕からしばらくチャンスでの凡退が続き、瞬間的に得点圏打率が1割を切ったことから「チャンスに弱い」というイメージがつきかけていた。4月中旬からは、打撃の調子が急上昇したのと合わせて劇的に得点圏打率も上がっているが、なかなか一度頭に入ったイメージは抜けないものだ。
2-2で迎えた延長10回1死一、二塁からベッツが倒れると、続く大谷が打席に入る前から、球場中は大歓声。今季、本拠地での3戦目にも一打サヨナラという絶好機で凡退したこともあり、ファンからしても「今度こそ」という思いは強かったことだろう。
騒然とする中で打席に入った大谷は、カウント1-2からの6球目、内角低めの難しいストレートをコンパクトに振り抜き、打球は一瞬で一、二塁間を通過。メッツのライト・不レーリーも早々に諦めると、二塁走者だったヘイワードが生還。球場が熱狂するサヨナラ打となった。
大谷も大喜びで歓喜の輪の中心に入ったが、日曜日の午後、熱い試合を見届けたファンたちはまさに熱狂。打球がライトに飛んだ瞬間、一斉に立ち上がるとヘイワードが生還する前から次々に両手を挙げてガッツポーズ。近くにいたファン同士がジャンプしながらハイタッチするなど、超特大のリアクションが球場各所で起こっていた。
(ABEMA『SPORTSチャンネル』)
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