【MLB】レッズ4-1ドジャース(5月26日・日本時間27日/シンシナティ)
いくら野手の真正面に飛んだ打球だったとはいえ、人がキャッチする限界を超えるような速度では、エラーにするのも酷な話だ。ドジャース大谷翔平投手が「2番・DH」で先発出場、9回の第4打席にファーストを強襲する当たりを放った。打球速度は113.5マイル(約182.7キロ)を計測。レッズの一塁手はミットに当てるものの捕球できず、一時はエラーと記録されるシーンがあった。
大谷はメジャーの強打者の中でも、打球速度が飛び抜けて速いことで知られている。普通の当たりでも170キロ超えは当たり前。今シーズンは118.7マイル(約191キロ)という自己最速本塁打もマークするなど、さらにパワーアップしたパフォーマンスを発揮している。
5月16日(日本時間17日)、牽制球を左太もも裏に当てた後、違和感を残したままプレーし、その後の打率は2割そこそこと本来の姿ではないが、しっかりと芯で捉えた打球の速さは変わらない。この試合でも2つのセカンドゴロに空振り三振といいところがなかったが、最終第4打席では1死からレッズ3番手のスピアーズと対戦。カウント2-1からの4球目、ど真ん中に入ってきたチェンジアップを強振すると、角度は8度しかつかなかったものの、打球速度は113.5マイル(約182.7キロ)に。この強烈すぎるライナーが、ファーストを守る名手ステアに向かって一直線に飛んでいった。
瞬時に大きなファーストミットをボールに向けたステアだったが、打球の勢いに負けてしまいキャッチできず。ボールがライト手前へ転がり、大谷は一塁へと出塁した。一旦はステアのエラーと記録されたが、そのイニング中に強襲安打と訂正が入ることに。ファンからも「ヒットと認められた」「当然」というコメントが見られた。
メジャーの各打者が放つ打球も十分にパワフルだが、大谷の打球はさらに上を行く。野手から少しでもそれれば間を抜けるが、正面に飛んでも捕球を許さない。まさに規格外の一打だった。
(ABEMA『SPORTSチャンネル』)
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