【MLB】ヤンキース1-2ドジャース(6月7日・日本時間8日/ニューヨーク)
ドジャース大谷翔平投手にとって、右肘は命の次に大切なものと言ってもいいぐらいなもの。そこに剛速球が近づいてきたとなれば、本人だけでなく周囲も冷や汗ものだ。「2番・DH」でスタメン出場した試合で延長10回2死一、二塁という勝ち越しのチャンスで第5打席を迎えたところ、あわや右肘直撃の死球かというヒヤリとしたシーンがあった。
大谷は昨オフに自身2度目となる右肘の手術を受け、今シーズンは投手としては完全オフ。その代わりに打者に専念し、打って走ってでチームに貢献している。打者専念の効果もあってか、月間打率は4月、5月と2カ月連続して3割超えを果たしている。
さらに打者としてもスケールアップした大谷に対して、各チームのバッテリーはさらに厳しいコースを突いて抑えにかかっている。特に今シーズン、はっきりとウィークポイントとして狙われているのは内角高めだ。もともと高めより低めの方が得意と言われ、昨季ほどではないにしろ、アッパー気味に振ってくる大谷に対しては、やはり高めのスピードボールが有効とされている。そのため各投手も内角に厳しく投げ込み、そして低めのボールゾーンに落とすというような配球パターンが増えている。
ただそうなると、どうしても心配になるのが死球だ。大谷の右肘には大きな装具がついており、必要以上に右肘が動かないこと、さらに死球から右肘を守ることを目的としたものだ。ただ先日もMLB屈指の剛腕で、最速では170キロに迫ったとさえ言われるチャップマンが投じたシンカーが、大谷がのけぞるほど内角高めに抜け、危うく右肘を直撃するところだった。最近ではキャッチボールの強度もかなり高めてきたとはいえ、まだ大谷の右肘は不完全。ここで160キロ超のスピードボールが直撃した時のダメージは、想像ができない。
この試合でも10回2死一、二塁で大谷のバットから快音が響けば待望の先制点という場面だったが、ハミルトンが投じた2球目、155キロのストレートはもう少し外れていれば、右肘直撃という冷や汗ものの速球。なんとか避けた大谷は憮然とした表情だったが、ABEMAの中継で解説を務めていた、日本ハム時代の先輩・杉谷拳士は「おー、よかった!」と心配する気持ちから、危険な球を避けた瞬間に安心の言葉が出てしまうほど。今シーズンは、左太もも裏に牽制球を当てるなど、大小様々なけがにあう可能性もあるが、来シーズン以降投手として復帰するプランに支障が出ないためにも、無事にシーズン終了を迎えるころを本人以上に周囲も望んでいる。
(ABEMA『SPORTSチャンネル』)
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