【MLB】ドジャース 15−2 レンジャーズ(6月11日・日本時間12日/ロサンゼルス)
ドジャースの大谷翔平投手が「2番・DH」でスタメン出場したレンジャーズ戦の第4打席で、5試合ぶりとなる今季16号2ランを右中間スタンドへ叩き込んだ。打った瞬間に確信歩きを見せる大谷とは対照的に、相手守備陣には打球を見上げながら一歩も動かない“確信不動”の光景が広がっていた。
ドジャースが6点リードで迎えた6回、1死一塁の場面でこの日4度目の打席に入った大谷は、この回からマウンドに上がったレンジャーズ3番手右腕アンダーソンの6球目、真ん中高めに甘く入ったストレートを完璧に捉えると、快音を残した打球は深い右中間スタンドに突き刺さる132メートルの特大アーチとなった。
手応え十分の当たりに、大谷はホームランを確信してゆっくりと歩き出す。これに対し、打たれたバッテリーがぼう然と打球方向を見上げると、野手はライトがわずかに打球を追う様子こそ見せたものの、すぐにあきらめて歩き始めるのみ。センターやショートに至っては“なにもできることはない”と言わんばかりに、その場で動きもしない“確信不動”の体勢で打球がスタンドインするのを眺めることしかできなかった。
昨季6月に27試合で打率.394、15本塁打、29打点、OPS1.444というとんでもない数字を記録し6月に強い印象を強烈に残した大谷。ここまでまだ本調子とは言えない打席が続いているが、一度打ち出すと止まらないのが大谷の特徴だ。この日の一発は絶好調時のそれに近い度肝を抜く一発だっただけに、そろそろ大谷の本領発揮を期待してもいいのではないだろうか。
(ABEMA『SPORTSチャンネル』)
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