【MLB】ロッキーズ7-6ドジャース(6月19日・日本時間20日/デンバー)
ボールが投手の手を離れた瞬間、捕手には結末が見えていたかも知れない。ドジャースの大谷翔平投手が「1番・DH」でスタメン出場したロッキーズ戦で、満塁の走者を一掃する同点の3点タイムリーツーベースを放った。スローリプレーでは、打たれた瞬間に相手捕手が“あ~あ”と肩を落とす様子が映し出されていた。
初回に3点を奪われたドジャースは2回、すぐさま反撃に出る。1死からラックスがヒットで塁に出ると、ビジオは死球で出塁。さらにキケ・ヘルナンデスも四球を選び、満塁のチャンスを作った。2死後、打席には大谷。大谷は今季満塁で4打数無安打と結果を出せていなかったが、ベッツに代わり1番に座って以降2試合で5安打1本塁打3打点と当たっている。
ロッキーズ先発フェルトナーは大谷を警戒し、初球は低めのワンバウンド、2球目は外角のボールとバットの届かないコースを攻める。しかし3球目、捕手が内角高めを要求したストレートはど真ん中に。丁寧に大谷の弱点を突いたはずが、ちょうど打ち頃のボールになってしまうと、これを大谷が見逃すはずもなくハードヒット。打球は左中間に達し、一塁ランナーまでもホームに帰る走者一掃のタイムリーツーベースとなった。
自身の構えとは違い真ん中に入ってきたボールを大谷に打ち返された瞬間、捕手のスターリングズは“そこじゃないって”とマスク越しでもわかるような落胆の表情を見せると、ガックリした肩を落とす。そのまま3人の走者がホームに帰ってくるのを茫然と見つめていた。
大谷は第4打席にもライト前にヒットを放ち、4試合連続のマルチヒットをマーク。1番に入って3試合で15打数7安打、打率.467、1本塁打6打点と好成績を残している。ドジャースは同点の9回に犠牲フライで失点。悔しいサヨナラ負けとなった。
(ABEMA『SPORTSチャンネル』)
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