レッドソックスの吉田正尚外野手が、後半戦へ向けて日米の野球の違いやドジャース・大谷翔平投手の凄さを語った。オリックス・バファローズ時代の先輩である解説者の糸井嘉男氏との対談で、胸中を激白している。
【中継】吉田正尚「5番・DH」で先発 今季5号HRなるか? 試合の模様
日本時間7月20日から行われるドジャースvsレッドソックスの3連戦に向けて、ABEMAでは吉田に独占インタビューを実施。2016年、吉田がルーキー時代に1年間だけ共にプレーした糸井との特別対談が行われた。
MLB挑戦2年目を迎えた吉田は、開幕戦のマリナーズ戦で「6番・DH」で出場すると第2打席でヒットを放ち、4打数2安打で新シーズンのスタートを迎えた。その後は左手親指を痛めて負傷者リスト入りした時期もあったが、今季は49試合に出場し、173打数、45安打、4本塁打、24打点の成績を残しており、特に7月は月間打率.319を残すなど調子を上げている。
ケガの心配もあったが、ここまでは“2年目のジンクス”を感じさせない成績。しかし本人は、プロ野球とMLBの違いを感じている。そのなかの1つが、相手投手の攻め方だ。
「日本では左右に散らして最後にフォーク。左右に投げられていると、交わされているイメージで、自然とこっち(打者)有利のカウントになっている。でもアメリカはピッチャーの良い球をどんどん投げ込んでくる。初球からポンっとこられて、次は高めをファウルにさせられて追い込まれる。手も足も出ない打席がある。日本と攻め方が全然違って、出塁率が伸びない」
吉田はアメリカの練習の質にも衝撃を受けたようだ。キャンプを訪れたという糸井氏は「どこにでもマシーンがある」と驚く。吉田によると「バッティングゲージに1個、1個あります。今はこれくらい飛んだ、球場に合わせて何本入った、角度は?とかがわかる。バッティングセンターのような感じで、トラジェクトアーク(ロボットピッチングマシーン)がキャンプ地だけでなくボストンにもある」と科学的なトレーニングが進んでいることを明かした。
さらに吉田は日米の練習に対する姿勢の違いも紹介。日本では「小さい頃からやらされる時期がある。プラス自分でできる人」が大成する要素の1つだ。一方でアメリカは「自分のためにやる。ルーティーンを確立した選手が多い。やらなければ自分が悪くなるだけなので、そこは自己責任。なのでプロ意識が強い」と個々人の意識の高さを感じているようだ。
そういったメンタリティや、最先端のトレーニングを積んできた世界のトップレベルたちと日々戦う吉田。なかでも一目置くのは、やはり大谷だ。「元からすごいと思うんですけど、メジャーに来た最初と今では全然違う。変化しているし、自分で感じて変えているはず。変化しながら自分を磨き上げている」と、MLBを代表する選手へと成長した大谷の変化を感じ取っている。
一方で吉田自身は、うまく現状に変化できていないと感じているという。「弱点がどこか見つかって、それからすごくそこを攻められて上にいけなかった。同じようなやられ方ばかりだった」と昨シーズンを振り返り、状況の変化に対応できず「心が折れそうになる」ことがあるという。「なんかしょぼいな〜とかありますけど切り替えるようにしている。厳しいですよね。難しい。やるからには納得するものを出したいし、でも自分の理想に程遠い」と思わず本音を吐露した。
しかしケガさえ治ればやれる自信もある。
「毎年求めるものとのギャップがありますし、なかなか思うようにいかない。でもリハビリから戻ってきた時にはしっかりと上を目指して。ここで活躍したいですね」
稀代のヒットメーカー吉田正尚の逆襲が始まる。
(ABEMA『SPORTSチャンネル』)
■大谷翔平 人気記事
・ドジャース(大谷翔平所属)試合日程・時間・放送予定 【2024シーズン】
・大谷翔平 成績・打席結果【2024シーズン】
・大谷翔平 ホームラン成績【2024シーズン】
・ドジャース大谷翔平 年俸推移・予想
・大谷翔平の速報・今日のニュースを見る
■Pick Up
・嫌われない広告とは?「ABEMA」のスポーツ×広告事例から紐解く
・スポーツコンテンツに適したの“ライブ特化型広告”って何?
・槙野智章氏と考える「スポーツ×マーケティング」の可能性