【写真・画像】 1枚目
【映像】異色の力士が放った「規格外」の投げ技

大相撲七月場所>◇十三日目◇26日◇愛知・ドルフィンズアリーナ

 異色の経歴で注目を集める三段目五十五枚目・伊波(尾上)が、三段目六枚目・時天嵐(時津風)を豪快な上手投げで下し7戦全勝での三段目優勝を決めた。優勝決定戦で飛び出した規格外の投げに館内騒然となり、視聴者からも「こんな強いんだ」「格闘技」「すごい力技」と驚きの声が上がった。

【映像】異色の力士が放った「規格外」の投げ技

 伊波は鹿児島県奄美市出身、平成12年(2000年)生まれの23歳。中学時代までは新極真空手、野球、バドミントンなどさまざまなスポーツを経験し、相撲を本格的に始めたのは高校時代と比較的遅かったが、強豪で知られる日本大学へ進学。卒業後はすぐにはプロの道に進まず、一度は地元鹿児島県のスポーツ協会に就職。そこから角界入りし令和6年(2024年)一月場所の前相撲で初土俵を踏んだ異色の経歴の持ち主。身長189センチ、体重145キロの恵まれた体格を活かし、序ノ口デビューを飾った三月場所、序二段に昇進した五月場所で、いずれも6勝1敗の好成績を残してきた期待の新鋭力士だ。

 七月場所では十二日目までを終えて、伊波、時天嵐、三段目六十六枚目・関塚(田子ノ浦)の3人が6勝0敗で三段目優勝争いのトップに並んでいた。十三日目の取組では関塚が三段目四十五枚目・隈ノ竜(武隈)に押し出しで敗れ1敗に後退していたため、伊波と時天嵐の直接対決が優勝を懸けた戦いとなった。

 時天嵐は4歳から相撲を始め、東京農業大学時代に全国学生選手権ベスト16に入り三段目最下位格付出資格を得て今年三月場所でプロデビューした実力者だ。だが取組は一瞬で決着がついた。立ち合い伊波が張っていくと肩越しの右上手を掴み、すかさず振り回すように豪快な上手投げを決めて時天嵐を転がした。投げられた時天嵐は思わず「うわっ!」と呻き声を上げ、客席からはどよめきと拍手が沸き起こった。

 上手投げで勝った伊波は7勝目を挙げ、無傷の全勝で三段目優勝を決めた。一方、敗れた時天嵐は1敗目を喫した。

 規格外の投げ技で強敵を豪快に転がした伊波。序ノ口デビューから3場所、生涯戦績は19勝2敗で勝率9割超と早くも圧倒的な強さを発揮している。優勝を決めた一番にはABEMAの視聴者も驚きの声を上げ、「おおおお!」「すごいパワーだな」「こんな強いんだ」「格闘技」「すごい力技」とコメントが続々と寄せられた。(ABEMA/大相撲チャンネル)

【映像】異色の力士が放った「規格外」の投げ技
【映像】異色の力士が放った「規格外」の投げ技
「イケメンきた」「体格良すぎ」19歳の長身力士にファン驚嘆「いい新人が入ったなあ」 
「イケメンきた」「体格良すぎ」19歳の長身力士にファン驚嘆「いい新人が入ったなあ」 
「起き上がれるか?」87キロ小兵力士、202キロの超巨漢を土俵に叩きつける 豪快白星に館内ざわめき
「起き上がれるか?」87キロ小兵力士、202キロの超巨漢を土俵に叩きつける 豪快白星に館内ざわめき
「起き上がれる?」87キロ小兵力士、202キロの超巨漢を土俵に叩きつける 豪快白星に館内ざわめき