将棋の藤井聡太王位(竜王、名人、王座、棋王、王将、棋聖、22)に渡辺明九段(40)が挑戦する伊藤園お〜いお茶杯王位戦七番勝負は7月30日、徳島県徳島市の「渭水苑」で第3局1日目の対局を行い、渡辺九段が44手目を封じて指し掛けとした。あす31日午前9時頃に封じ手を開封し、対局が再開される。
両者シリーズ2勝目をかけて争われている“真夏の七番勝負”第3戦。本局は、藤井王位の先手で得意の角換わりの出だしとなった。渡辺九段も後手番ながら積極的な動きを見せて、前例のない将棋へと展開。これに対し、藤井王位は31手目に公式戦で自身最長となる3時間10分を投じていた。
ABEMAで解説を務めた戸辺誠七段は(37)は「角換わりの激しい将棋で、ありそうでない形。藤井王位の長考が印象的な一日だった」とコメント。大長考で藤井王位がどのような構想を描いたのか、今後の進行に大注目が集まっている。
午後6時、立会人の小林健二九段(67)が封じ手の定刻となったことを告げると、手番の渡辺九段は約1分間の少考の後、封じる意思を示して指し掛けとした。封じ手の考慮時間は1時間13分。第3局2日目は、31日午前9時頃に再開が予定されている。
【封じ手時点での残り持ち時間】
藤井聡太王位 3時間21分(消費4時間39分)
渡辺明九段 5時間6分(消費2時間54分)
(ABEMA/将棋チャンネルより)