【MLB】ダイヤモンドバックス - ドジャース(8月30日・日本時間31日/アリゾナ)
ドジャースの大谷翔平投手が「1番・DH」でダイヤモンドバックス戦に先発出場し、2回に43盗塁を決めると8回の第5打席で43号ソロホームランを放った。これで大谷は43本塁打・43盗塁とし、MLB史上初となる『43-43』を達成している。なお、このホームランで大谷はシーズン52本ペースで、ナ・リーグ2位のブレーブス、オズナに6本差をつけてキング独走となっている。
大記録が生まれたのは8回だった。カウント0-2から3球目、高めに投じられたストレートを完璧に捉えると、打球は左中間方向へ。打球速度99.0マイル(159.3約キロ)、飛距離380フィート(約115メートル)の打球はフェンスを超えて、2試合ぶり43号アーチとなった。
今季は、ここまで数々の記録を打ち立てた。
7月13日(日本時間14日)のタイガース戦で日本人選手として初のMLB通算200号に到達する29号を放つと、16日(同17日)のオールスターゲームでは、こちらも日本人選手初となるフェンスオーバーの3ランを記録。そして21日のレッドソックス戦で放った飛距離473フィート(約144.2メートル)の特大ホームランで、日本人初の4年連続30号。さらに25日(同26日)のジャイアンツ戦で日米通算250号と、数々の記録を達成していた。
8月に入ってからは、2日(同3日)のアスレチックス戦で今季33号3ラン。それまで、ドジャース移籍後ワーストの19打席ノーヒットに終わっていたなか、9回の第5打席で20打席ぶりの快音が起死回生のアーチに。打球速度116.3マイル(187.2キロ)、飛距離405フィート(123.4メートル)という大谷らしい衝撃の一発をマークすると、5日(同6日)のフィリーズ戦の第4打席に、左中間スタンドにギリギリ届く今季34号を放った。これにより、MLBの全30球団中、29チーム目のホームランとなり、全球団制覇までカージナルスを残すのみの王手とすると、17日(同18日)にカージナルスから今季35号を記録し、日本人初のホームラン全30球団制覇を果たした。
また、3日(同4日)には、今季の盗塁数が30個に到達し、1シーズンに30本塁打・30盗塁の『30-30』を達成。メジャーリーグで過去に『30-30』をマークした選手はいるものの、DHの選手としては史上初の快挙となった。なお、この日は自身初の1試合3盗塁に成功した。その後、本塁打を37号まで伸ばして迎えた14日(同15日)には、2回表に二盗と三盗を成功させて、今季の盗塁数が35個に。これにより、ドジャースの選手としては史上2人目となる『35-35』を達成。2011年にマット・ケンプが39本・40盗塁を記録して以来、8年ぶりとなった。
そして、23日(同24日)の一発だ。この試合では4回、先に40個目の盗塁を決めて、2011年のイチロー以来、日本人選手としては13年ぶりに40の大台に乗せて『40-40』に王手をかけると、9回裏、劇的な一撃で、メモリアルかつセンセーショナルな記録達成を成し遂げた。本塁打と盗塁の“同日達成”はMLB史上初の快挙となっていた。さらに28日(同29日)のオリオールズ戦では42号ホームランに加え、2つの盗塁を成功させてMLB史上2人目となる『42-42』を達成。前人未到の『43-43』に王手をかけていた。
ナ・リーグのタイトル争いにおける主役でもある大谷は「3割・30本塁打・30盗塁」のトリプリスリーをはじめ、ナ・リーグの打撃部門でいずれも上位に位置しているだけに、2012年のミゲル・カブレラ(タイガース)以来、12年ぶりとなる三冠王への期待も高まっている。
(ABEMA『SPORTSチャンネル』)
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