野球の進行を円滑に進めるために大事な役割を担うボールボーイが、完璧な身のこなしによる“スーパープレー”を見せた。
11月3日に放送された『ABEMAスポーツタイム』では、大谷翔平投手が所属するドジャースのワールドシリーズ制覇を記念して、MLBのポストシーズン総集編・珍プレー好プレーを紹介した。
注目のシーンは、リーグチャンピオンシップシリーズで激突したフィリーズ対メッツの一戦。フランシスコ・リンドア内野手(ニューヨーク・メッツ)が放った一塁線の強烈な当たりはタイムリーツーベースとなった。
実はこの打球、一塁ベース奥のファウルグランドに座っていたボールボーイを急襲する鋭い当たりだった。ボールボーイは咄嗟の判断で立ち上がると、座っていた椅子を片手に持ち上げて、自身はスタンドのへりに飛び乗る緊急回避を見せた。このシーンにスタジオの川﨑宗則氏と杉谷拳士氏は「これはスーパープレーだね!」「プロだね!」と口々にこのボールボーイを称えた。
ボールボーイとは、本来は試合を円滑に進めるためにさまざまな役割がある。ボールを主審に渡したり、打席を終えた選手の道具をベンチへ運んだり、ファウルボールがグラウンドに戻ってきた際にはその処理に追われる。
仮にこのシーンでボールボーイに打球が直撃した場合、故意の妨害でなければインプレーとして扱われる。そのため、守り側にとってはボールボーイに直撃した打球を追いかける必要が出てくるため、不利益を被る。1点を争うポストシーズンだからこそ、公平性を保つ上でも、このボールボーイの緊急回避はまさに“ファインプレー”だった。
(ABEMAスポーツタイム)