■「(VTuberは今後)日本でも海外でも、まだまだ伸びる」

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 金井氏によると、VTuber業界は「こだわりを持つクリエイターが支えている。いいものを作りたい気持ちは一緒だが、契約などの面で、途中経過なところが多々ある」のが現状だという。

 九条氏も事前に動きを伝えてもらえれば、こちらも助かる。依頼者は初めて頼むため、わからないことも多く、だからこそ後から言う。『わからないこと』もふくめて、先に言うスタイルが広まったらいい」と願っている。

 11月1日から施行された「フリーランス新法」による変化はあるのか。「依頼者が発注するとき用のテンプレートを準備している。きちんと契約していけば、トラブルも減っていくのではないか」。

 市場規模そのものは、どうなるのだろう。金井氏は「世代的なボリュームゾーンは、18歳から35歳と言われているが、その下にも伸びている。YouTubeやTikTokの切り抜き動画で、頻繁にVTuberがサジェストされる人も結構いる」と説明する。

 グローバルインフォメーションの調べによると、世界的なVTuber市場は2023年の約1911億円から、2029年には約7214億円になると予測されている。しかし、国内有数のVTuberプロダクションであるANYCOLOR(「にじさんじ」運営)の業績を見ると、2025年4月期第1四半期は、前年同期比で売上高が16.9%減少、営業利益が33%減となった。

 「足踏み」や「頭打ち」との意見もあるが、九条氏は「全然そんなことはない」と前向きだ。「VTuberが出てきたときは、物珍しさで盛り上がった。今は浸透して、“文化”になりつつあるだけだ」。

 金井氏も「日本でも海外でも、まだまだ伸びる」と考えている。「大きな事務所は、テレビ番組を持ち始めている。個人で活動していても、国の省庁と仕事をするVTuberもいれば、ロケット発射の実況や、選挙特番をやっている子もいる。いままで活躍の幅は、芸能に絞られていたが、他にも広がっていくと、成長の余地はある」と述べた。

(『ABEMA Prime』より)

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