<大相撲十一月場所>◇十三日目◇22日◇福岡・福岡国際センター
 ウクライナ出身、期待の“規格外”新十両力士が驚きの妙技を見せた。一瞬の出来事に何が起きたかわからなかったファンもいたようで、称賛の声のほか「自分からコケた?」「何度見てもよくわからない」「え?w」などと困惑の声も相次いだ。
 注目を浴びたのは十両十一枚目・安青錦(安治川)。ウクライナ出身力士としては史上2人目となる十両の安青錦は、ロシアによる軍事侵攻から逃れて来日し大相撲の世界へ飛び込んだ期待の20歳だ。身長180センチ・体重125キロと関取としては小柄な部類に入るものの、強靭な足腰と多彩な技を持ち、新十両として臨む今場所では十二日目に豪快な切り返しで相手を土俵に叩きつけるなど、“力と技”の融合で勝ち越しを決めファンを沸かせていた。