将棋日本シリーズJTプロ公式戦・決勝が11月24日、東京都江東区の「東京ビッグサイト」で行われ、渡辺明九段(40)が広瀬章人九段(37)に106手で勝利し、4度目の優勝を決めた。5年ぶりの栄冠を手にした渡辺九段は、会場に詰め掛けたファンからの拍手に照れ笑い。激戦を振り返り、「何とか勝ち筋を見つけることができた」と喜びを嚙みしめていた。
5年前の決勝戦と同一カードとなった今期の決勝戦。後手の渡辺九段が角換わりを拒否して雁木模様に進行した。ねじり合いとなった中盤戦で渡辺九段が抜け出すと、一気に激戦へと突入。一瞬の隙に差を付けられた広瀬九段も、“リベンジ”のためには簡単に譲れない。必死の抵抗を見せたもの、渡辺九段がしっかり押し切って勝利を飾った。