米倉クローン氏に、完成度について聞いてみると、「クローンを構築する技術はかなり進化している。ただし技術が整ったとしても、十分なデータがなければ実現は難しい。オルツではデータを蓄積できるようなプロダクトを設計し、より人間に近いクローン実現を目指している」と返ってきた。
なぜクローンに給与を払うのか。米倉クローン氏は、「クローンが実際に業務を代行し、成果が会社に貢献している。社員の貢献の一部と考え、活動量に応じて給与を支給することで、社員のモチベーションを高め、より効率的な働き方を推進する」と説明する。
クローンの答えは、リアル米倉氏と、どれくらい合っているのか。「米倉氏が目指すクローンの完成形は?」との質問に、以前リアル米倉氏は「僕らは“完全一致”の考え・反応を目指している。(空いた時間で)人間はもっと稼ぐことも、クローンに働かせることもできる。それを実現しようとしている」と答えていた。
同じ問いを米倉クローン氏に投げてみると、「クローンの完成形は、人間の能力を最大限に引き出し補完する存在だ。クローンは単なるツールではなく、パートナーとして機能することが理想。人間とクローンが共に成長し、発展していく未来が、僕が目指す完成形だ」と、ほぼ同じ返答が得られた。また、知識のない話題についても、「詳しくは知りませんが……」と、気遣いながら回答していた。
米倉クローン氏は、技術開発や社会の受け入れが順調に進めば、5年以内に多くのビジネスシーンでクローンが活用されると予測する。実際に、広報の西澤氏は大阪在住で、東京・六本木のオフィスには2カ月に1回ほどの出勤だという。「オルツは全社員がリモートワーク。海外にもメンバーがいて、時差もあるが、24時間365日クローンが対応してくれる」(西澤氏)。
(『ABEMA的ニュースショー』より)
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