将棋の第37期竜王戦七番勝負第6局が12月11・12の両日、鹿児島県指宿市の「指宿白水館」で指され、藤井聡太竜王(名人、王位、王座、棋王、王将、棋聖、22)が挑戦者の佐々木勇気八段(30)に106手で勝利。シリーズ成績4勝2敗で竜王位防衛と4連覇を決めた。この結果で、自身の通算タイトル獲得数を26期(歴代6位)に伸ばした。
藤井竜王が最高峰タイトルの防衛を果たした。決着局となった第6局は、挑戦者の佐々木八段の先手で相掛かりの出だしに。両者の研究が噛み合い、相掛かり戦としては異例のハイスピードでの進行となった。シリーズを通して深い研究で藤井竜王を翻弄してきた佐々木八段。本局でも挑戦者が主導権を握ったかと見られていたが、1日目の封じ手直前の折衝で変調。終盤戦では藤井竜王が最短で勝ちに突き進むスリリングな指し回しを見せて挑戦者を圧倒し、勝利を飾った。