話は一転、真面目なエピソードに。2017年12月、3階級制覇を果たし、5度目の防衛戦を前にした井岡が引退を決意した。東京に出てきた井岡とTakaは毎日のように一緒の時を過ごしたという。
「今までずっと頑張ってきたものが急になくなるという。辛さ、寂しさ、葛藤というか」
当時の井岡の様子を振り返るTaka。すると井岡も「有難いことに夢も達成したし、じゃあここでやりきることもないという浅はかな考えの中、自分の性格的にもこれがしたいと思ったら、これをしたいタイプ。(Takaが)一番理解してくれているから、いろんなところについていった」など当時を振り返る。
Takaいわく、井岡は「ONE OK ROCK」のアジアツアーに2か所を除いて帯同。その間、井岡はTakaのパフォーマンスを見て、ロスでもTakaの家に泊まるなどするなかで「ONE OK ROCKの偉大さ、駆け上がっている姿と、いい意味でも自分が落ち込んでいる。エネルギーをため込んでいる中で『このままじゃアカン』という。いろんな方たちがいて気づきはあったけど、あの時間はすごく自分の中で大きい」と感謝を述べる。
一方、そんな井岡を見守ってきたTakaは「楽しかったけど、危険だったよね」と当時は井岡に明かせなかった本音を明かす。その言葉に頷く井岡に対してTakaはさらに「俺はあれを『井岡一翔ポンコツ期』と言ってる。ちゃんともう一回コイツに背中を見せて『もう一回やる』と言わせないとヤバいなと。よかったよ。あのまま引退されていたら、何の意味も無かったからあの時期がね。あの時は本当に笑えなかった」と続けた。
Taka「あれは感動した」 2018年9月にロスで1年5カ月ぶりの現役復帰戦