■学校より家が楽しくなりすぎた?

学校復帰率が上昇
拡大する

 パックンが、ゆたぼんに質問を投げかけたのは、仮に肉体的・精神的な負担などからではなく、エンタメの世界にどっぷり入り込むことによって、不登校になるケースだ。「例えば学校に行かずに、学びといったらずっと一日ゲームをやっている、TikTokをやっている、そういう後輩もいらっしゃるだろう。そういう子には何と話しかけるか」と質問すると、ゆたぼんは「それでいいんじゃないか」と答えた。さらに「自分がやりたいようにしたらいいと思う。そこである時、気づくと思う。このままでいいのかなと。僕も気づいた。自分でやっていて、俺はちょっと勉強をやりたいかもと。自分でやっといたほうがいいかというか、やりたいなと。やりたい時が突然来る。僕の勉強の場合も突然来た。たぶん、その子も来ると思う。ゲームをやりたいのだったら、ゲームをずっとやって、eスポーツを目指したらいいじゃないか」と語った。

 これにパックンは「僕は風邪のふりをして仮病で休んだことが何回かあるが、途中でつまらなくなって治る。『もう熱は下がった。学校に行く』と。やることがないからだ。学校の方が結局、楽しい。だから学校より楽しい自分の部屋がここ数年で成立したから、ヤバいと思う。学校をTikTokより面白くしようとしたら結構ハードルが高いと思う」と、自宅での個人空間が、学校で得られるものよりも楽しく感じてしまった場合、より登校する理由を見いだせなくなってしまうという指摘だ。「学校より速いスピードで学ぶ子はいっぱいいる。逆に学校に足を引っ張られている人がいる。でも一番気にしているのは鬱の問題でもいじめの問題でもない。ただ学校は面白くないからといって、家でエンターテインメントに触れたいから、SNSをやりたいから行かない子。その子たちの何割が幸せな人生を送れるか、心配だ」と述べた。

 その上で、改めてまだ社会は、学校に通っていた人が圧倒的多数である現実を見ながら「ちょっと気を付けないといけないのは、35万人はすごい人数だがそれでも結局、全部の学生数の4%ぐらいだ。だからまだ学校を出た人が大半の社会だから、その経験がないとちょっと一致するのは難しい。96対4だ」と、不登校のまま社会に出た時に、その社会へと一致することの難しさを想像していた。
(『ABEMA Prime』より)

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