■事件当日に起きていたこと

【写真・画像】「思っているより大きい」八田容疑者の等身大パネルを作成 元刑事が見た目以外にも「声」に注目してほしいと訴え 5枚目
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 その日、八田容疑者は会社を休んでいた。午後4時過ぎ、のちに大学生とハチ合うショッピングモールでコップを購入していた。防犯カメラ映像からは、几帳面で綺麗好きな性格が見て取れた。

 大学生2人はバイクで古着屋へ行き、その後フィルムカメラを見に行こうとなりショッピングモールへ移動した。結局気に入ったものがなく、2人は駐輪場に戻った。そこで大学生(亡くなった大学生)のもとに八田容疑者が歩み寄ってきた。「お前、何見てんの?」「はあ?」「ケンカ売ってんの?」「あ、いや、すいません。ほんとすいません」といったやり取りがなされた。

 その光景を離れた場所で見ていた大学生(けがをした大学生)は、先輩に会って挨拶をしているのかと思ったという。その後「知り合い?」と尋ねると、「いや知らん人だよ。なんか因縁つけられて。とりあえず面倒臭かったからごめんなさいって謝ったけど。ほんま変なやつやったわ」と話していたそうだ。

 その後、大学生2人はバイクに乗ってショッピングモールを後にした。赤信号で止まっていた際に「さっきの気にするなよ。どうせ変な奴に決まっているから」「おう」と話をしていた。それが2人の最後の会話となった。

 後ろから、車のエンジン音とアクセルを踏み込むような音が聞こえ、軽自動車にはねられた。大学生(けがをした大学生)は、地面に叩きつけられたものの意識を取り戻した。大学生(亡くなった大学生)は道路に倒れ込み、駆けつけた人々が必死の介抱を行なって、後に病院に搬送された。

 病院に来るよう言われた母親は、車で急いで向かった。その途中、病院から電話があり、息子が心肺停止の状態であると伝えられた。母親は過呼吸に陥り運転が不可能となってしまった。やがてタクシーに乗ってやってきた父親が追いつき、病院に到着すると主治医から「色々手を尽くしたのですが…残念ですが……」と告げられた。

 後日、亡くなった大学生の父親は、大学生(けがをした大学生)から「(亡くなった大学生は)アイツに殺されたんです!」「一方的にいいがかりを付けられて…ただ頭を下げて謝っていました」と事件当日に起きたことについて説明された。

■警察の初動捜査は適切だった?
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