新たな年の幕開けから、早くもトップギアでタイトル戦を含む公式戦に挑む藤井聡太竜王・名人(王位、王座、棋王、王将、棋聖、22)。ABEMAでは、年始に行われた合同インタビューでトップ棋士たちに『2025年の将棋界』を聞いた。若き絶対王者は、2手目△8四歩以外の可能性について言及。その発言の真相を、「変化だけではなく、進化を」という言葉で語った。
2手目8四歩に「こだわりはない」
将棋界のトップに君臨する藤井竜王・名人にとって、2024年は忘れがたい年となった。全タイトルの八冠保持を目指した一年は、タイトル戦での連勝数を初挑戦から無敗の「20」に伸ばし新記録の更新からスタート。しかし、春季に行われた叡王戦五番勝負では同学年の伊藤匠七段(当時)に敗れ、自身初となる“失冠”を喫することとなった。それでも、直後には棋聖戦五番勝負と王位戦七番勝負を制し、それぞれ永世称号を獲得。超ハードスケジュールの中でも、最高峰タイトルの竜王を含む保持する7つのタイトルをキープし新たな年を迎えた。
――2025年に試してみたいこと
藤井竜王・名人:「私はこれまで公式戦だと2手目には8四歩しか指したことがないみたいなんですけど、何かそのことにものすごくこだわりがあってそうしているということでもないんです。自分の中でフラットに見て、面白いと思える形があればチャレンジするということも視野に入れていきたいというふうには思っています」
――“初手・お茶”は変えない?
藤井竜王・名人:「お茶は、そうですね。そこは定跡ということで(笑)、ハイ」
「有力、面白いと思えることが前提」




