あれから24年、佐藤医師が垣間見た東京女子医大病院とはどのようなものなのか。「女子医大の中ではどっちかというと、もう隣の科はもう他の病院って感じで、横のつながりってのは非常に希薄」。女子大ゆえに医局に入ってくる男性医師の多くは他大学出身者で、横のつながりは希薄で縦割りだと、東京女子医大病院特有の世界を語った。

 日常的に起きていたこととして「救急がきたら例えば『胸が痛い』って言っても必ずしも心臓ってわけでもない。おなかが痛くても実は循環器ということもあり得ます。そういったのを診断ができたときに、また別の先生を呼びに行かなきゃいけない。たらい回しというか、他の科との連携がやっぱりよくない。オーバーラップした疾患に関わるようなときは、横の連携が上手くとれないことがあった」と明かした。

 また「至誠会」という女子医大のOG会についても言及し、「そこはもう大学運営に関しては強い。なおかつ当然のように外の医師と結婚する至誠会の人もいる。その中で権力争いなども生まれる」と指摘。逮捕された元理事長も至誠会の会長を務めていた。

 現在、佐藤医師は開業医のかたわら、多発する医療事故の裁判などの相談に関与しているそうで「医療と法律に関わることに詳しくなったので、医療と法律の間でいろいろな“すれ違い”とか紛争が起きるのを解決するのに役立っていればいいなと思っている」と語った。

(『ABEMA的ニュースショー』より)

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