■パンダのさまざまな謎
では、どうしてパンダは白黒なのか。吉岡氏は「実は諸説あるので、言い切るのが難しいが、例えば、色がはっきりしていることで、目を大きく見せて威嚇できるという見方がある。しかし、まだはっきりとした答えが専門家のあいだでも出ていない。19世紀にパンダが世界的に見つかって、研究されている年月も短い動物なので、答えが見つかっていないということもあるだろう」と推察した。
丸い顔の形については「パンダは竹を食べるが、あごの骨が発達していて、それを支える筋肉などがついたので丸くなったという解説を専門家の方に聞いた。食べているもの、生活に由来して丸い形になったのではないかと言われている」と説明した。
また、パンダの貸し出しは中国に巨額の外貨をもたらしているとして「つがいを借りるにあたって、年間のレンタル料が100万ドル、日本円で約1億5000万円。10年契約である場合が多く、その場合は1000万ドル、日本円で約15億円が必要になる。パンダが貴族動物と言われる由来だ」と語った。
「メキシコにいるパンダだけは、プレゼントとして贈っていた時代のパンダなので無料だが、その1頭を除くと、世界に2500〜2600頭いるうちの(野生も含め)すべてが中国に所有権がある。生まれた子どもも含めて中国に返さなければいけないし、その契約に従ってメキシコ以外の国はお金を払っている」と補足した。
(朝日新聞/ABEMA)
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