負ければ危険水域。そんな窮地を見事に救って見せた。プロ麻雀リーグ「大和証券Mリーグ2024-25」1月31日の第2試合はTEAM雷電・本田朋広(連盟)が混戦を抜け出す親倍満でトップ。試合後は「楽しかったです!」と無邪気な笑顔を振りまいた。
第1試合ではTEAM雷電・萩原聖人(連盟)が跳満2発を繰り出すも終盤に失速。3着に終わり、リーグ記録の更新も期待された連続連対が10で途絶えていた。ここで負ければチームはマイナスが100台まで広がる。そんな状況で登板を任されたのがエース本田だ。当試合は起家から赤坂ドリブンズ・渡辺太(最高位戦)、渋谷ABEMAS・日向藍子(最高位戦)、本田、KADOKAWAサクラナイツ・内川幸太郎(連盟)の並びでスタートした。
東1局は日向に倍満をツモられ、第1試合と同様TEAM雷電に受難が続く。本田は東3局、得意の仕掛けで親満貫をツモ。日向に迫るも、続く1本場、渡辺のリーチに満貫の放銃で半歩戻る。流局がない荒れた展開の中で本田は東4局、南1局と連続で2600点、3900点とアガり、トップ目日向に食らいつく。
混戦を抜け出す特大弾は南3局1本場に訪れた。親番の本田は渡辺のリーチを受けながら、七対子で押し返しを図る。12巡目にテンパイしたものの、待ち牌にする西はドラ表示牌に1枚、そして直前に渡辺がツモ切っており残るは1枚、いわゆる地獄待ちだ。本田はいったんダマテン。次巡に渡辺へ通っていない3索を引くと、意を決し西待ちのままでリーチだ。山に浅ければ良いが、王牌に寝ていれば絶体絶命。いつも以上に力を入れて、本田が引き寄せた一発目の牌は、“単騎は西で待て”の麻雀格言を改めて知らしめるラス牌の西だった。
リーチ・一発・ツモ・七対子・赤・裏ドラ2で2万4000点(+300点)が炸裂。望外の一発ツモに思わず「6000オール」と誤申告をしてしまったがこれはご愛敬。「まじかよ」「つええええ」「うわぁぁぁぁ」「よっしゃー!!!」「えぇぇ!?」と視聴者も大混乱に陥る親倍満が成就した。
本田、インタビューで「楽しかったです!」



