将棋の第50期棋王戦コナミグループ杯五番勝負が2月2日、高知市の「文化プラザ かるぽーと」で開幕した。防衛3連覇に挑む藤井聡太棋王(竜王、名人、王位、王座、王将、棋聖、22)が迎え撃つのは、タイトル初挑戦の増田康宏八段(27)。短期決戦となる五番勝負でどのような熱戦を繰り広げるのか。振り駒の結果、開幕局の先手は藤井棋王に決まった。
藤井棋王は、2016年10月に四段昇段。第37期竜王(1組以上:4期)、第82期名人(A級以上:3期)。2023年に史上初の全八冠独占を達成。2024年に棋聖・王位の2つの永世称号を獲得した。タイトル通算獲得数は26期、棋戦優勝は10期の若き絶対王者として将棋界をけん引している。棋王戦は、2022年度に初挑戦。渡辺明棋王(当時)を3勝1敗で破り奪取に成功した。前期は同学年の伊藤匠七段の挑戦を受け、3勝1持将棋で初防衛。今期は3連覇に挑む。
増田八段は、2014年10月に16歳で四段昇段。竜王戦3組、順位戦A級。2016・17年の新人王戦で連覇を飾るなど、デビュー以来“次世代のタイトルホルダー候補”と目されてきた。着実に実力を向上させ、棋王戦参戦10期目となる今期、満を持してタイトル初挑戦を決めた。
両者のこれまでの公式戦対戦は全7局で、藤井棋王の6勝1敗。直近の対戦は1月8日の第10期叡王戦本戦1回戦で、藤井棋王が5連勝中となっている。挑戦者決定トーナメントを駆け上がってきた増田八段は、初の大舞台でどのような将棋をぶつけるのか。
開幕局の舞台は、高知市の中心地に位置する「かるぽーと」。市民の文化活動と生涯学習の拠点として、高知市の文化を創造・発信する複合文化施設だ。高知県でタイトル戦が行われるのは2004年2月の第29期棋王戦第1局以来21年ぶり。当時の対局者は丸山忠久棋王と谷川浩司王位(肩書は当時)で、本局の盤駒は当時と同じものが使用されている。
短期決戦となる五番勝負とあり、開幕局の勝利は重いものとなる。初戦を白星で飾るのは絶対王者か、勢いに乗る挑戦者か。持ち時間は各4時間。振り駒の結果、先手は藤井棋王に決定した。
(ABEMA/将棋チャンネルより)





