一方、NALU株式会社代表取締役の堀智子氏(富山県出身)は「地方出身は武器になる」と主張する。「去年3月に本社の住所を東京に移す前は、富山だった。名刺に富山県と書いてあると、必ずそこに触れていただける。“田舎だから”を少し立場を低くして言う人が多いと思うが、“田舎だから”こそ魅力を出しやすい。東京にはない強みがたくさんある」。
さわかみ投信株式会社代表取締役社長の澤上龍氏(千葉県生まれ、東京都出身)は「住んでいて怒られるかもしれないが、東京というブランドに本当に価値があるのかと感じる。やはり金融といえば千代田区、ITといえば港区みたいなものがあり、人々が『千代田区じゃないと嫌だ。信用問題だ』と言う。千葉に行こうが、また違う地方に行こうが、同じ仕事はできるわけだ。合理的には、オフィスや住まいを地方に移してコストを下げた上で、世界の仕事を取っていければ、すべて利益になってそれを地方に落とせる」との考えを示した。
石丸氏「これまでの情報発信で日本人の意識が毒された」
