チャンスに慌てる宮嶋四段
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 さらに宮嶋四段が慌てたのが、初勝利のチャンスを迎えた終盤だ。黒沢の穴熊を切り崩そうと上部から攻め立てた111手目、▲9三歩成と桂馬を取り込んだところ、その桂馬を駒台に置く手つきがおぼつかない。台上を計4枚の駒が踊る中、チェスクロックを止めていなかったため、貴重な持ち時間が1秒、また1秒と減っていた。これを見た藤井竜王・名人は「ちょっと…」と微笑む場面も。監督を務める杉本昌隆九段(56)も「とりあえず(クロックのボタンを)押してから駒を戻しなさい。そんな丁寧にしなくていいんだから」とボヤいていた。

 ドタバタした宮嶋四段ではあったが、対局では端攻めが刺さり、黒沢六段の反撃もしのいでうれしい初勝利。ファンからは「落ち着いて!」「焦ってる」「ウケてる」「聡太爆笑」と、宮嶋四段と藤井竜王・名人に対して、数多くのコメントが寄せられていた。

ABEMA地域対抗戦 inspired by 羽生善治 全国を8ブロックに分けた「地域チーム」によって競う団体戦。試合は監督と出場登録棋士4人の計5人が参加。全員が1局ずつ指す「ステージ1」と、ステージ1で勝った棋士が負けるまで指し続ける「ステージ2」に分かれ、5人を先に倒した方が勝利チームとなる。対局は持ち時間5分、1手指すごとに5秒加算のフィッシャールール。大会は2つの予選リーグに4チームずつ分かれ、変則トーナメントで2勝すると本戦進出。ベスト4となる本戦は通常のトーナメント戦。
(ABEMA/将棋チャンネルより)
 

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