■停戦への重要ポイント「NATO加盟」は
ロシアはウクライナのNATO加盟について、強く反発を続けている。このポイントについて語ったのは、2ちゃんねる創設者のひろゆき氏だ。「ロシアとウクライナが停戦協定をする時、ロシアはNATOには絶対入るなよと(いう条件を)必ずつける。NATOに入らないとなったら、また停戦が破られて攻撃され、また奪われるとウクライナ人は考える。アメリカがやった停戦交渉だから、もう二度とロシアが攻めてこない、領土を取らないなんて、そんな能天気な奴らじゃない」。
この意見にナザレンコ氏は「NATOに関してウクライナ人の意見はだいぶ変わっている。もちろんみんなはNATO加盟には賛成だが、でもNATOの中にはハンガリーだったりスロバキアだったり、絶対ウクライナを受け入れてくれない国もいる中では、もうやはりNATOは頼りにならないという方も最近増えている」と、ウクライナ内の変化を指摘。また「NATO加盟という形にはならなくても、例えばイギリスとフランスと個別にはちゃんと派兵という結果を伴う安全保障条約を結ぶ。一番いいのはもちろん海外の軍隊はウクライナのほうに来て、ウクライナ軍の代わりに前線を守るというくらいでないと。約束だったら何度もしている。ブダペスト協定書もそうだし、ロシアとの停戦も2回もやったがそれをすべて破られた。100%の安全保障がない限り、停戦は成り立たない」と述べた。
さらにナザレンコ氏は、第二次世界大戦との違いを語る。「第二次世界大戦と大きく違うのは、海外に逃げられるかという部分だ。今もすでにウクライナ人の600万以上は海外に逃れているし、ロシアはそれを積極的に推奨している。出ることは自由だけど、戻る時にはウクライナ人だったら必ずモスクワ経由で帰らなければならないという制度を作り、そこで真のウクライナと真のロシアを分けて、真のウクライナを帰らせない。ロシアの住民をそこに積極的に入植をさせるという政策をやっているので、もう一回出てしまったら二度と帰れなくなるのではないかという危険性がある」と説明した。
■トランプ氏の発言に怒るウクライナ人
