伊藤匠叡王(22)への挑戦者を決める第10期叡王戦本戦トーナメント準決勝が2月25日、大阪府高槻市の関西将棋会館で行われ、藤井聡太竜王・名人(王位、王座、棋王、王将、棋聖、22)と糸谷哲郎八段(36)が午前10時から対局を開始した。藤井竜王・名人にとっては、前期失冠したタイトル奪還と2度目の八冠独占に向けた重要なトーナメント戦の一局。リベンジ挑戦権獲得へ向け前進となるか。振り駒の結果、先手は藤井竜王・名人に決まった。
藤井竜王・名人は、2016年10月に四段昇段。第37期竜王(1組以上:4期)、第82期名人(A級以上:3期)。将棋界に8つあるタイトルのうち、現在七冠を保持する若き絶対王者だ。これまでのタイトル通算獲得数は26期で、歴代6位。2024年度には棋聖戦、王位戦を制し、早くも2つの永世称号獲得を獲得した。2023年度には前人未踏の全冠制覇を果たしたが、前期の叡王戦五番勝負で伊藤叡王に2勝3敗で敗れ初のタイトル戦敗退を喫した。今期は叡王位奪還と、再びの八冠独占を目指すこととなる。本戦トーナメントでは増田康宏八段(27)、戸辺誠七段(38)に勝利し、準決勝進出を決めた。
糸谷八段は、2006年4月に四段昇段。竜王戦2組(1組以上:8期)、順位戦はB級1組(A級:5期)ながら、来期のA級復帰を決めている。獲得タイトルは竜王1期で、棋戦優勝は新人王戦1回。棋界屈指の早見え早指しとしても知られている。叡王戦は、前年度のベスト4が最高成績。今期は本戦トーナメントからの参戦で、本田奎六段(27)、鈴木大介九段(50)を破り準決勝登場となった。
両者の公式戦対戦は全8局で、藤井竜王・名人が全局を制している。直近の対戦は昨年2月の第17回朝日杯本戦準決勝で、約1年ぶりの対戦となる。注目の一戦を制し、挑戦者決定戦へ進出するのはどちらか。本局の勝者は、もう一山の準決勝となる永瀬拓矢九段(32)対 斎藤慎太郎八段(31)戦の勝者と挑戦権をかけて激突する。
また、藤井竜王・名人は高槻市に新設された新・関西将棋会館での公式戦対局は本局が初となる。対局の内容はもちろん、新たな西の本拠地での“勝負メシ”に何を選ぶかなど、盤外でも注目ポイントがありそうだ。
本局の持ち時間は各3時間(チェスクロック使用)。
(ABEMA/将棋チャンネルより)
藤井聡太竜王・名人の“アンテナ”姿が話題?新・関西会館での叡王戦準決勝、解説陣&ファンは王者の寝ぐせに興味津々「アンテナよきよき」■Pick Up
・キー局全落ち!“下剋上”西澤由夏アナの「意外すぎる人生」
・現役女子高生の「リアルすぎる日常」をのぞき見
・【裏話』『インフォーマ』演者たちが語るタイでの撮影秘話