外国人にも人気の日本の雪とスキー場。一方で、バックカントリーに入って遭難してしまう外国人が増えている。現場で救助活動を行なっている人たちに話を聞いた。
警察や消防署などの救助チームに先んじて、最初に駆けつけることが多いのはスキー場のパトロール隊だ。
キロロスノーワールドのスキーパトロール隊・副隊長の一條一人氏は、救助現場の難しさについて次のように語る。
「ヘリが飛べるか飛べないかで状況がガラッと変わってくる。ヘリが飛べて救助が終わるのであれば、大体2時間ほどで終わる。ただ、冬山では吹雪が多く、ヘリが飛べないとなると本当に5時間、それか一晩、次の朝までかかる事案も」
今年の状況についても尋ねると、「昨年度は(外国人観光客の)バックカントリーの事故がうちとキロロリゾートで4件、ただ今シーズンだともう8件あった。バックカントリーに間違って入ってしまうようなところには、全てロープを張っているので、くぐらないでほしい。結局ロープをくぐってトレース(雪の跡)がついてしまうと、一般のお客さんが『行けるのかな』とついて行ってしまう」と注意を促した。
人が通った形跡を見て自分も大丈夫と思い込む過信。さらに、一條氏は「(事故が多発している)そういう状況、何もわからない方が入っているのも問題。まず情報発信が全くされていないので簡単にアクセスできてしまうのも問題」と改善の必要性を訴える。
すでに昨年の倍の件数を記録しているバックカントリーの事故には、ガイドを付けていなかったという共通の特徴があるとのことだ。
増加する外国人観光客の事故に対し、様々な課題が見えてくる一方で日本人利用客の状況についても聞いてみると、「今年に関して言えば、日本人の事故は確かにない。日本人が怪我をしないわけではなく、本当にたまたまだと思う」とし、「これだけバックカントリーに入っているので、日本人も外国人もそうだが、ちょっとしたケガやちょっと穴に落ちて登れないとかだったらバックカントリーに出ている人同士が助け合っている。本当は救助になったであろうケースも実際は(救助要請が)起こっていないことがある。だからその中にもしかしたら日本人もいるかもしれない」と述べた。
救助費用は基本料が10万円で追加料金有り

