相手チームも震え上がる!?恐怖の“指ピコピコ”の瞬間がとらえられた。全国を8つのブロックに分け、エリア対抗の形式で行われる団体戦「ABEMA地域対抗戦2025 inspired by 羽生善治」の予選Aリーグ1位決定戦、関西A 対 中国・四国が3月8日に放送された。勝利を目前にした“フィッシャー王”・稲葉陽八段(36)だったが、読み切りの最終確認のために首をウンウン、指をピコピコ。迫力の姿に、ファンからは「指さし確認よし!」「かっけー」の声が寄せられていた。
チーム関西1勝3敗で迎えた第5局・大将戦では、関西Aから稲葉八段、中国・四国から糸谷哲郎八段(36)が激突する同世代のライバル対決に。チームへの貢献はもちろん、自身のプライドのためにも絶対に負けらないという強い思いを抱えた一戦が繰り広げられることとなった。
稲葉八段は昨今公式戦での採用率の上がった振り飛車を採用。四間飛車に対し、糸谷八段は持久戦模様の出だしとなった。稲葉八段と言えば、同じルールで競われる『ABEMAトーナメント』で2度の優勝経験を持ち、同門でチーム中国・四国に所属する弟弟子の菅井竜也八段(32)からは「フィッシャー王」と呼ばれるほどだ。本局でもその実力と経験値を発揮し、気持ちよくリードを拡大させていった。
棋界屈指の早見えで知られる糸谷八段も必死に抵抗を見せたものの、稲葉八段の優勢は揺るがない。瞬く間に勝利は目前まで迫っていた。しかし、最後の最後まで何があるかわからない。たっぷりと時間を貯めていた稲葉八段はじっくりと確認作業に時間を費やしていた。
しかし、解説の村中秀史七段(43)も「実戦で指していたら怖いですよね。解説している私も怖いので、指していたら相当怖いと思います。対局者はプレッシャーがありますし」と稲葉八段の心境を代弁。すると、稲葉八段は首をうんうんと前後に振り、勝利への道筋を慎重に確認していた。
稲葉八段の“指ピコ”に対する中国・四国の表情