専門家に聞く感染対策
急増の理由については「今シーズンは少なくとも先週、先々週まで寒暖差がとても大きかったので、そういったことでウイルスが活性化、粘膜免疫が低下した。寒暖差が強ければ強いほど小腸などにある粘膜免疫『IgA』の分泌が低下する。いくつかの候補が今回の感染性胃腸炎の10年ぶりの異常な流行に繋がったと思う。3月入ってから患者さんも少し減っており現場の実感としてはピークを越えたような印象がある」と分析した。
注意点については「生牡蠣など食べてあたる食中毒などはとても感染経路が分かりやすいが、ノロウイルスはまずドアノブや床、公衆トイレなど、そういったところに2日3日ぐらいそのままで長く生き続けられるという特徴がある。そしてトイレで“ながらスマホ”していると手は洗うがスマホにはノロウイルスがついたまま、一旦は手を洗って手はきれいになるが、またトイレから出てご飯を食べる時とかにスマホを触って、またノロウイルスが手ついて、その手で食べ物を触ってしまって食べて。本人としても感染経路がわからないということになりかねない。また、トイレットペーパーを三角折りにすると、仮に自分がノロウィルスの手でそれをすると次の方の迷惑になってしまう可能性がある。そしてトイレを流す時は『舞う』ので蓋は閉めてほしい」とアナウンスした。
対策については「感染性胃腸炎も大きく恐れすぎることはないと思う。しっかりと手洗いすることによってアルコール消毒が効きづらいと言われているノロウイルスでも対応ができる。マスクをすることによって直接噴霧を防ぐことができるし、鼻に直接手がいくことを防ぐことができる。あとは基本的なことだが睡眠と食事は免疫を落とさないこと。そして寒暖差を自ら作らないこと。外に出るときはマフラーとか洋服を着て寒い環境にすぐ身をさらけ出さないようにすることが大切。昼はまた暑くなるので、すぐ脱げるように洋服の着こなし方が大切だ」と述べた。
(ABEMA NEWS)
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