これには松永氏も「全く同じ意見」だという。「僕の場合は小児医療だが、本の中で『ドクターショッピングのすすめ』というのをちょっと書いている。本当になんでも話すことができる、自分にとって話しやすい、相性のいいお医者さんを見つけるまでは、ドクターショッピングはアリ。ただし、一旦この先生なら信用できる、信頼できる、そういう良い主治医を見つけた後は、あんまり無闇やたらにドクターショッピングをするのは良くない。最初のステージにおいては十分アリだと思う」。
さらに松本氏は、医師・医療としての本質はコミュニケーションにあると語る。「いろいろなお医者さんがいるのは全くその通り。ただ、年々新しい医者の質というのはよくなっていると思う。今の医学部の入試は面接が必ずあって、面接で何を見ているかというと、コミュニケーションの能力だ。コミュニケーションがしっかり取れるのは医療の基本。医療は問診・触診・聴診・打診といろんな診察テクニックがある。一番大事なことは問診、話を聞くということだ。話を聞いて、自分の考えていることをしっかり相手に伝える。そのコミュニケーションの力が医者には一番必要だ」と述べた。
■理想の関係、どう構築する?
