かつての上から目線の医師は減り、逆に立場が強くなった患者側からのクレームが増えるなど、揺り戻しもある医師と患者の関係。今後はどうしていけばいいのか。松永氏は「良い関係はやはり原点に返ること」という。「患者さんは何かに耐えている人、困っている人、悩みがある人だ。患者さんは自分の困りごとや辛いことを、いくらでも医者に言って構わない。医者が1時間待ち3分診療ですごく忙しそうにしていても、自分の思いは言って構わない。医者もそれを言わせるような姿勢をとらなきゃいけない。患者さんは常に困っている。100人の患者さんがいれば100の困りごとを分かってあげる。150人も患者さんが来ると医者はさすがに疲れるが、それでも150の困りごとをちゃんと分かってあげる努力をしっかり医者はしなければいけない。自分の人間性をぶつけて、それをぶつけた時にちゃんと反応が返ってくる医者が良い医者だと思う。それに当たるまではある程度いろいろな先生と対話せざるを得ない。そうやって見つけていくのだと思う」。
(『ABEMA Prime』より)

