<大相撲三月場所>◇九日目◇17日◇大阪・エディオンアリーナ
前頭九枚目・遠藤(追手風)が前頭七枚目・玉鷲(片男波)を熱戦の末に掬い投げで下し、5勝目を挙げた。白熱した一番、勝った遠藤は力尽きるように膝から崩れ落ち、しばし両手をついて息が上がった様子に。ファンからは「感動した」「いい相撲だった」「遠藤大丈夫?」など驚きと興奮の声が相次いだ。
立ち合い先手を取ったのは玉鷲。下からもろ手で突き上げていく強烈なのど輪を繰り出すと、苦悶する遠藤の身体は大きく反り返った。だが遠藤も前みつを引き、頭をつけると玉鷲の攻めをグッと我慢。土俵上を動き回って巧みな攻めを展開した遠藤は、じわじわと圧力をかけ続け、左を差して渾身の掬い投げで“鉄人”を転がした。取組後、遠藤は力尽きるように膝から崩れ落ち、両手をついて下を向いたまましばし肩で呼吸。館内が大歓声と拍手で包まれると、起き上がった遠藤は勝名乗りを受けに戻っていった。遠藤は5勝目。敗れた玉鷲は3敗目を喫した。
玉鷲を投げて崩れ落ちた遠藤■Pick Up
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