SNS空間は「二項対立が起きやすい場所だ」として、「一部の少数派が、大量の投稿をするため、SNSの意見が民意とは限らない」とも話す。
また、タイムラインには戦地などで撮られた、実際の映像が流れることもある。森下氏はメディア編集者としての立場から、「ウクライナ侵攻の時に、編集長から『知らない間にダメージを受けるから、しんどくなったらすぐ言って』と言われた。知らないうちに、映像を見るダメージは蓄積していく」と語った。
こうした強い印象を与える情報は、規制などでコントロールすべきなのか。それとも、受け取る側の責任なのか。「両方が大事だ。僕も単一の意見だけを伝えず、複数の見方を示す。自殺報道での『苦しくなったら、ここに相談して』といったメンタルケアも大事だ。情報を見ているだけでは、疲れている感覚はない。食べ物と同じで、情報も摂取すれば影響があるという自覚が必要だ」。
(『ABEMA Prime』より)

