早々にポイントを奪ったのは谷川十七世名人。8筋からの攻撃に対して、宮本五段が強気の受けを見せたものの、ほろこびを突くように攻め手を緩めずリード。宮本玉にもプレッシャーをかけながら、8筋突破を確実なものにした。すると45手目、▲8二歩成と指した際の手つきが実に自信満々。関西Bの控室では畠山鎮八段(55)が「ひょー。めっちゃ落ち着いているけど、どういうことなん…」と困惑すると、一方の関西Aの控室では、冨田誠也五段(29)が「こんな手つきで指されたら疑心暗鬼になる!」と声を張り上げていた。
なお、対局は谷川十七世名人が有利の時間が長かったが、終盤に形勢は二転三転。最後は宮本五段の粘りが活きて、96手で宮本五段の勝利に終わった。
◆ABEMA地域対抗戦 inspired by 羽生善治 全国を8ブロックに分けた「地域チーム」によって競う団体戦。試合は監督と出場登録棋士4人の計5人が参加。全員が1局ずつ指す「ステージ1」と、ステージ1で勝った棋士が負けるまで指し続ける「ステージ2」に分かれ、5人を先に倒した方が勝利チームとなる。対局は持ち時間5分、1手指すごとに5秒加算のフィッシャールール。大会は2つの予選リーグに4チームずつ分かれ、変則トーナメントで2勝すると本戦進出。ベスト4となる本戦は通常のトーナメント戦。
(ABEMA/将棋チャンネルより)