勝利の“美酒”ならぬ“美水”のお味は?全国を8つのブロックに分け、エリア対抗の形式で行われる団体戦「ABEMA地域対抗戦2025 inspired by 羽生善治」の予選Aリーグ2位決定戦、関西A 対 関西Bが3月22日に放送された。関西Aの稲葉陽八段(36)は、勝負所の大将戦で勝ちを読み切るとコップに入った水をゴクリ。その様子に、解説の聞き手を務めた女流棋士から「きっと美味しいお水なんでしょうね~」の声が漏れていた。
初の予選突破に向けて、チーム関西Aが3勝1敗とリードして迎えた第5局・大将戦。ここでは、ABEMAトーナメントで2度の優勝経験を持ち“フィッシャー王”との呼び声も高い兵庫県西宮市出身の稲葉八段が出陣した。
対するは、関西Bで同世代の大石直嗣七段(35)。「小学生の頃からの付き合いで、最近も研究会もしている仲。公式戦では久しく当たっていないですし、フィッシャールールでは初めてなので新鮮な気持ちもあります」と語り、対局へと向かった。
昨今では公式戦でも振り飛車を採用している稲葉八段は、この一戦に四間飛車を志向。居飛車対振り飛車の対抗形から大石七段が積極的に動いて駒得となったが、稲葉八段が反撃に転じシャープな展開に。途中、千日手模様となると大石七段が積極的に打開を決断したが、ペースをつかんだのは稲葉八段だった。
「美味しそう…」稲葉八段の飲水シーン