米澤さんは23歳で建築事務所を設立し、いま注目されている若手建築家の1人だ。日本の伝統的な建築の美しさと、現代的な技術、環境への配慮を融合させたデザインに定評があり、設計した住宅や施設は、国内外で高い評価を受け、さまざまな賞を受賞している。
今回の万博では、場内40カ所以上設ける公衆トイレのうち8カ所について、「昭和55年以降に生まれた建築家」を対象とした設計案の募集が行われ、そのうちの一つとして、米澤さんのデザインが選定された。
今回の騒動について、米澤さんは「トイレの建築写真が流出したという形で広まっていったが、その写真は一部を切り取ったものだった。それを見た人が『全部で2億円』だと勘違いしているのではないか」と語る。拡散された写真は米澤さんが設計したトイレのほんの一部で、実際はより広く、さらにトイレの奥にもたくさんの建物が並んでいる。
ここで見落とされているのが、公共トイレの「平米単価」だ。「2021〜2022年の公共トイレ施設の平米単価が98万円。今回2億円と言われているトイレが、万博会場内に2カ所あるが、それぞれ平米単価は77万円と64万円で、公共の一般的なトイレの予算基準を大きく下回っている」と米澤さんは説明する。
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