アニメ「機動戦士ガンダム 水星の魔女」において、ある意味で視聴者の心を最も掴んだのは、主人公スレッタ・マーキュリー(CV:市ノ瀬加那)の活躍ではなく、ライバルポジションにいた少年グエル・ジェターク(CV:阿座上洋平)の“転落劇”だったのかもしれない。なかでも第6話における敗者の哀愁漂う彼の姿はSNSを中心に爆発的な話題を呼んだ。
グエルはジェターク社の御曹司として学園内でも権威を誇る存在だったが、スレッタとの決闘に敗れ、決闘委員会認定のミオリネ・レンブラン(CV:Lynn)との婚約者というポジションをも失った。さらに続けざまにエラン・ケレス(CV:花江夏樹)との決闘にも敗れてしまったことから、父・ヴィム・ジェタークから勘当を言い渡されてしまう。
次にグエルの姿が確認されたのはスレッタとエランの決闘の最中だった。勝負の行方を見守っていたグエルは、エランの操縦するガンダム・ファラクトのGUNDビット「コラキ」の電磁ビームに苦しむスレッタを見て「スピード勝負じゃ、ペイル社のモビルスーツが有利だ。どうする?スレッタ・マーキュリー」とつぶやいたが、その様子はモビルスーツの登場シーンとは打って変わったものだった。
グエルは地べたに腰を下ろし、コーヒーを飲みながら静かに佇むキャンプ生活中の青年になっていたのだ。豪華な寮生活から一転、グエルは勘当されたあと、学園内でテント暮らしを余儀なくされており、この姿は極めてシュールなものだった。
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