しかし軌道に乗り始めた38歳の時、コロナ禍で大打撃を受ける。売上は前年比8割減で、月500万円ほどの赤字が出ることもあり、倒産の危機に見舞われた。そんな時、女性ドライバーから「きくらげって意外と儲かるらしい」と聞いた。
調べると、国内で流通しているきくらげの9割以上が中国産で、しかも多くが乾燥のため、生のものはほとんど出回っていなかった。雄一郎さんは「さっそくその場で栽培キットを10個ぐらい通販で買って、使っていないシャワー室で試しに育ててみた」そうだ。
すると、3週間ほどで食べられる大きさに。「すごくおいしくて、生の食感は、今までのきくらげと全く違う食べ物だった。食べたときにびっくりして、『何だこれ!チャンスありそうだな!』。しっかり事業にしていこうと思い、少しずつ大きくしていった」。
きくらげ事業で大逆転
