■ミーガン法とは?

福井裕輝氏
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 アメリカには「ミーガン法」という法律がある。1994年、ニュージャージー州で7歳の少女ミーガンさんが、近所に住む性犯罪歴が複数回ある男に殺害された。その男の犯罪歴を誰も知らなかったことが問題視されてできた法律のこと。全州で性犯罪者の情報公開を義務付け 、前歴者の氏名・住所・顔写真を公開する州もある。

 福井氏は、ミーガン法について、「加害者は出てきても、社会から孤立する。仕事に就けない、住居も借りられない。いろんな弊害の中で、結局治療が行われている国でも、きちんと更生の意欲が出ないことで、性犯罪のリスクを高めているという結果がある」との懸念を示す。

 また、「被害者も特定される可能性が非常に高いと思う。それによっていろんな偏見を受ける可能性、データを見ることでトラウマになることもある。あとは実際に報復されることで、警察への協力を拒む、裁判での証言をやりたくない、と被害届を出さないとか。そういう方向に働いてしまった」と付け加えた。

 一方で、藤原氏は「日本版ミーガン法があったらいい」との考えだ。ミーガン法で“得られる利益”は「子どもたちはじめ被害者が再犯にあわないこと」、“奪われる利益”は「加害者の人権」。この2つを天秤にかけたとき、「加害者になってしまった方の人権は大事だが、子どもたちの性被害にあわれた方の尊厳だから、それに対して劣後してしまうのは、やむを得ないと思っている」。

■小原ブラス氏「初犯はもっと厳罰化してもいいんじゃない?”という感情」
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