NFC×ブロックチェーン技術とは?

NFC×ブロックチェーン技術とは?
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 ICタグは瓶のふた部分に貼り付けられていて、スマートフォンを近づけると、この商品が正規品であることの証明と、未開封であることが確認できる。

 開封するとICタグが断線し、情報が更新される仕組みになっている。これによって、本物の瓶に中身を入れ替えた偽物も判別することができる。さらに、このICタグ1つで、様々なことができると輪島社長は話す。

「今まではどこで買われたかということで、その販売店がどこだったかみたいなところは、いわゆる購買データとかで特定はできるが、弊社の場合はそのエンドの消費者の方が飲まれた時にスマートフォンでタッチすることによって、実際どこで消費されたかというデータまで取得できるようなサービスになっている。日本のどこで自分たちのお酒が開けて飲まれたかというと、どの辺でよく飲まれているかみたいなデータが可視化されたりする」

 また、開封後専用のURLをセットしておくことで、飲んだ人への特典やメッセージなど、消費者側への付加価値も提供できる。

 お酒のほか、包丁や伝統工芸品など、高い技術が海外で評価されている製品などで活用されているICタグを使った偽物対策。数量によっては1枚当たり100円前後で導入することが可能だという。

“買わない”ことが“文化を守る”ことに
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