【写真・画像】前年準優勝の関東Bが本戦進出 永瀬拓矢監督代行が熱意引き継いだ!「去年果たせなかった優勝へ」フルセットの“関東ダービー”制する/将棋・ABEMA地域対抗戦 2枚目
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 勝者のみが進出することができるステージ2では、関東Aの黒沢怜生六段(33)に永瀬監督代行が敗れ3勝3敗のタイに。絶対に譲れぬ第7局では、高見七段が奮闘し4勝目を獲得。しかし、第8局では関東Aの勝ち頭でもある三枚堂達也七段(31)に敗れ、勝負はフルセットへともつれ込むこととなった。

 最終局は、関東Aの三枚堂七段と関東Bの伊藤叡王が激突するエース対決に。相掛かりの出だしから三枚堂七段が仕掛けて激戦へと発展したものの、若きタイトルホルダーは大勝負でも冷静さを失わない。最後まで緩みなく指しきり、関東Bに勝利を持ち帰った。

 この結果、関東Bは5勝4敗でダービーを制し、本戦進出が決定。昨年の優勝から、今年こそ頂点を狙いに行く。当初は渡辺明九段(40)が監督を務める予定だったものの、足の怪我の影響によりその大役は永瀬九段が務めている。永瀬監督代行は、「渡辺先生の地域対抗戦への熱意が伝わっていた。“代行”としてそれを引き継いで、せめて本戦にはいかないとと思っていた。次のステップに進んで、渡辺監督が出られなかった無念を晴らしていきたい」と決意を新たにしていた。

 今期の本戦は、前年王者の中部、関東B、関西A、中国・四国で争うことに。より一層の団結を見せた関東Bを引っ張る永瀬監督代行は、「去年果たせなかった優勝に向かって頑張りたい」としっかり頂点を見据えていた。

ABEMA地域対抗戦 inspired by 羽生善治 全国を8ブロックに分けた「地域チーム」によって競う団体戦。試合は監督と出場登録棋士4人の計5人が参加。全員が1局ずつ指す「ステージ1」と、ステージ1で勝った棋士が負けるまで指し続ける「ステージ2」に分かれ、5人を先に倒した方が勝利チームとなる。対局は持ち時間5分、1手指すごとに5秒加算のフィッシャールール。大会は2つの予選リーグに4チームずつ分かれ、変則トーナメントで2勝すると本戦進出。ベスト4となる本戦は通常のトーナメント戦。
(ABEMA/将棋チャンネルより)

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