“絶対王者”擁する前年覇者のチーム中部が、見事2年連続の決勝進出を決めた。全国を8つのブロックに分け、エリア対抗の形式で行われる団体戦「ABEMA地域対抗戦2025 inspired by 羽生善治」の準決勝第2試合、中部 対 関西Aが4月12日に放送された。注目の準決勝では、中部の青嶋未来七段(30)が3勝を挙げる八面六臂の活躍を見せ関西Aを5勝3敗で撃破。連覇に向けて前進を決めた。
全員が出場するステージ1では、中部が3勝2敗。初戦に出場した杉本昌隆監督(56)が敗れるも、青嶋未来七段(30)、澤田真吾七段(33)、エースの藤井聡太竜王・名人(王位、王座、棋王、王将、棋聖、22)が勝利、3名の布陣でステージ2へと進出した。
中でもファンの注目を集めたのは、第5局の大将戦となった藤井竜王・名人VS稲葉陽八段(36)戦。エース対局となったこの一局では、稲葉八段の三間飛車に藤井竜王・名人が持久戦を選び、じっくりとした戦いとなった。両者ともにフィッシャールールでの経験は手厚いが、ここで主導権を握ったのは稲葉八段。そのまま押し切るかと見られていたが、藤井竜王・名人が猛ラッシュで追い上げる展開に。怒涛の追い上げで一瞬の隙に逆転勝利を飾ってみせた。
決勝進出を喜ぶ杉本監督のコメント