アメリカと中国による関税引き上げ合戦がエスカレートしている。トランプ大統領が「中国には関税34%」と言えば、中国は「一方的ないじめ行為に反対している」として、同じく34%の追加関税で報復。
反抗の姿勢を感じ取ったトランプ氏が、さらに「34%の相互関税に50%を上乗せして、合計84%の関税を課す」と表明すると、中国はすかさず「同じく34%の相互関税に50%を上乗せする」と応戦。結果として、現在アメリカが中国に課している関税は計145%、中国がアメリカに課している関税は計125%となった。
中国外務省の林剣報道官は4月10日、「圧力、脅迫、恫喝(どうかつ)は、中国との正しい付き合い方ではない。中国は戦いたくないが、戦いを恐れることもない」と会見で話した。
日本でも石破茂総理がトランプ氏と電話会談し、赤沢亮正経済再生担当大臣をアメリカに派遣させるなど、関税の見直しを求める動きが活発化している。
中国はトランプ関税になぜ強気なのか
